コマーシャルソング、ドラマ「コウノドリ」出演、そして紅白歌合戦出場。今や破竹の勢いで活躍する星野源。
「マルチな才能がある」「天才だ」
確かにそうかもしれませんが、彼の活躍のうらにはとんでもない努力と信念、そして影響を受けたものへの愛がある。
そしてたくさんの人が思ってるよりも彼は孤独な人間なのかもしれない。
今回はそのことについて書いていきたい。
孤独な少年時代
小学生の頃、彼は友達がいなく寂しい少年時代を過ごしていた。そんな時、心の救いだったのがあのマイケルジャクソンだった。
星野源とは違うがマイケルジャクソンもまた少年時代に親の虐待によって心に傷を負った一人で、そんな彼の歌が救いだった。
星野源の最大のヒット曲、紅白歌合戦も歌うであろう「SUN」は、何度も救ってくれたマイケルジャクソンへの溢れる思いを歌にしたという。
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自分自身の歌声にコンプレックスを抱えていた
信じられないが、自身の声にかなりのコンプレックスを抱えていたという。
その証拠に最初の音楽活動はSAKEROCKというインスト(歌のない)バンドである。
しかしある時、人前で歌う機会があり「スーダラ節」を歌ったところ、目の前の人が泣いていたという。それがものすごく衝撃的で「自分の歌でも人の心に届く」と分かった初めての瞬間。
そこから歌い手としての「星野源」が始まった。
彼の作品の魅力
曲のアレンジとか難しい話はわからないけど、僕が思う最大の魅力は
歌詞が等身大で、かっこわるいとこもなさけないとこも全部さらけだしてる
そういう部分にあると思う。これは執筆した作品でもそう。
たとえば同じ愛の歌でもそこらのJーPOPで使われるようなことは歌わない。そこらのカップルが会話の中で話してそうな、等身大の言葉を使う。
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君の癖を知りたいが ひかれそうで悩むのだ 昨日苛立ち汗かいた その話を聞きたいな 同じような 顔をしてる 同じような 背や声がある 知りたいと思うには 全部違うと知ることだ
だから、たくさんの日常に、彼の音楽はとけこんでいく。
ものづくり地獄
彼は曲を製作する時、もう自分にストイックすぎるほどに納得するまで曲作りをおこなうそう。曲のアレンジにいき詰っては一からやり直し。音楽で食ってくアーティストなら誰でもそうかもしれないが、彼は体調をこわす(高熱なんかでぶったおれそうになる)ほどである。
なぜそこまでして音楽をつくっていくのか。そこにはある信念がある。
「一部の人だけ聴いてくれればいい」なんてツマラナイことは死んでも言わん。
「どんな方法でもいいから売れたい」なんて恥ずかしいことは死んでも言わん。
自分が面白いと思ったことを満足するまで探りながら、できるだけたくさんの人に聴いてもらえるように努力する。それが我が地獄における、真っ当な生きる道だ」
この文は星野源の「蘇る変態」という本の一説。地獄とは曲作りで毎回ストレスとプレッシャーに押しつぶされそうになるという「もの作り地獄」のこと。
一見、よくパンクバンドが吐く「一部の人だけ聴いてくれればいい」というセリフは格好がいい。しかし、いいわけともとれてしまう。
それに対して星野源は真っ向から自分の音楽で勝負している。
音楽通に限らずたくさんの人に愛されている理由がここにある。
彼の歌がすごく好きだ
ここまでかたっくるしく書いた。理屈ならべてがたがた書いた。いきなる文を砕く。
星野源が大好きだああああぁぁぁぁ!!!!!
アルバム全部良い。ぜひたくさんの人に聴いてほしい。あれだ。いちばん新しいアルバムだけじゃなくて、できればStrangerというアルバムなんかも聴いてほしい。気付けばあなたの生活にとけこんでる、そんなアルバムだ。当然他のアルバムも良い。
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以前の星野源の記事。