つい先日、神奈川県川崎市で開催された「SET YOU FREE SUMMER FESTA 2016」というライブに足を運んできた。
今月は本当は忙しかったんだけど、このライブフェスには僕の大好きなバンドや、気になってたバンドたちがたくさん出演してたから行こうと決めた。
中学からずっと聴いてたガガガSP、彼女の影響で大好きになったBOYS&GIRLS、ブリーフ姿で歌うのが印象的な四星球、いつか観てみたかったセックスマシーン。
たまんない、なんだこれ。ドストライクじゃんか。
でも、僕の一番の目的は銀杏BOYZだった。
クソみたいな高校生活時代に銀杏BOYZに出会った
引用:http://www.minp-matome.jp/news/image/1611?imgNo=4
僕の高校生活はもうどうしようもないほどに毎日がつまらなかった。
同じクラスの同級生の機嫌を伺いながら過ごす毎日だったし、かといって彼女がいるわけじゃない、これといった趣味もなかった。
典型的な、いわゆる「さえない男子高校生」。
数少ない楽しみといえば、学校の帰りにツタヤに寄ってCDコーナーを物色しながら5枚1000円でCDをレンタルするぐらい。あとは思い出せない。
そんな時、クラスの音楽好きの友人から教えてもらったのが銀杏BOYZ。
「なんとなく名前がは聞いたことあるけど、どんな音楽なんだろ」と思って友人から借りたMDをコンポに入れてみたら、思わず驚いた。
アンチィィィ!!!愛と平和あぁぁぁ!!!!
youtu.be
聴いたことのない音楽・・・というか轟音、と聴いててこっちが恥ずかしくなるような歌詞。
よく「初めて聴いた時に衝撃を受けた」という人がいるけど、僕は「なんだか変な音楽を歌う人たちがいるなぁ」というのが最初の感想でした。
だけど、どこかひっかるところがあってちょくちょく聴いてるうちに自然とハマっていった。
なんだろう、普通人が恥ずかしがって誰にも見せない部分やや恥ずかしい部分を、銀杏BOYZは全く包み隠さず、むしろ当たり前のように叫んでいて。
当時、辛い学校生活を送っていた僕は、本当に救われるような気持ちで銀杏BOYZを聴いてました。
youtu.be
今なら「お前は人間の何を知ってるんだ!」って思うけど、絶妙にこじらせてた僕は、銀杏BOYZの音楽を聴きながらいつも
「そうそう!人間って本当はっこういう生き物なんだよ!誰だって汚い部分を持ってるんだぁぁぁ!!!」
・・・と思ってました。
もしも学校で自分を出せる人間だったら、もしかしたら銀杏BOYZを聴かなかったかもしれない。
平気で放送禁止用語が入るような歌詞の歌を歌う銀杏BOYZだけども、でも本当はすごく優しくて。
あるライブ映像のMCでこんなことを言ってたのを今でも忘れません。
youtu.be僕がこれから歌う歌はね、幸せな人は聴いちゃいけないんだ
毎日楽しくて幸せいっぱいで、そんな奴はね、聴いてほしくないんだ
そんな奴はね、今から背中向けて出て行ってくれよ
みなさん、全てのことが起こることを信じましょう
あんたらが寂しい時に、あんたの心に、なんかぽっかりと穴が空いている時、そんな時、あなたの枕元まで届け、僕の声
そして、あんたが幸せを掴んだ時、やっとあなたが幸せを掴んだ時、そんな時、こんな歌なんて忘れてくれ
聴いてください、人間。
(3:45〜4:40頃)
これ以上にかっこいいバンドなんて本気でいないと思った。
8年前に初めて銀杏BOYZのライブに行った
初めて行ったのは2008年のクリスマスイブ笑
これを書いてる今、「そういえば」と思って当時のブログ記事見たらこんなことが書いてあった。
テレビ画面の外からしか見たことがなかった銀杏BOYZ。
DVDやら録画したライブ映像でしか見たことがなかった銀杏BOYZ。
そんな銀杏BOYZが目の前に登場した時は泣いた。
生きてて良かった。
今までずっとブラウン管の中で叫ぶように歌っていた銀杏BOYZが目の前にいる。
もう何が何だかわからなくて、泣くしかなかった。
映像で見ていた銀杏BOYZと本物の銀杏BOYZはちっとも変わらなかった。本当に生きてて良かったと思いました。
そして昨日、8年ぶりに銀杏BOYZのライブを見た
引用:http://ukproject.com/column/2014/08/6502/
あれから8年経った2016年10月15日、8年ぶりに銀杏BOYZを見ました。
ステージの上に峯田さんが立った時、なんだか不思議な気持ちになった。
銀杏BOYZは峯田さん一人になっていて、歌う歌もなんだかすごく愛があって優しくて。
あの、狂気に満ちた演奏をする銀杏BOYZは、僕の知っている銀杏BOYZはいなかった。
でも、その代わり、今の僕には、今の銀杏BOYZの音楽がすごく心地よくて。
懐かしい曲やあまり聴いたことのない曲を聴きながら「今日まで音楽を続けてきてくれてありがとう」と思いました。
僕の知ってる銀杏BOYZは、いなかった。
でも、その代わり、今の銀杏BOYZがとても好きになりました。
峯田さんはライブの最後にこんなことを言ってた。
どんなに汚い手を使ってもいい・どんなに汚い手を使ってれもいいから生きてくれ。
そして、またライブハウスで会いましょう。
僕もこれからも歌い続けます。
また、必ず銀杏BOYZのライブに足を運ぼう。