「ビルメンの仕事が気になってるけど・・・資格って取らなきゃいけないのかな?」
ビルメンは他業種に比べて楽な仕事と言われています。
そのため未経験から目指す人が多くいます。
でも、そこで気になるのが「資格」。
資格を取らなきゃ就職できないかな・・・と思ってしまいますよね。
しかし断言します。
ビルメンは資格を取らなくても就職・転職できます。
むしろ30代ぐらいの年齢なら無資格で就職した方が良いのです。
目次
無資格(資格なし)でもビルメンは転職できる

ビルメンは無資格(資格なし)でも転職が可能です。
それはなぜか?
答えはシンプルで「業界が人手不足だから」です。
ビルメン歴4年目の友人のSさんも、

と言ってました。
・・・ただ、もちろん資格があると転職には有利になります。
有利になるとは具体的に「待遇の良い企業」に勤めれることです。
名の知れた大手企業は待遇が良いですが、その分敷居も高いんですね。
なので無資格だと入社するのは難しいですね。
・・・ただそういった企業でなければ、無資格でも問題なく転職できます。
というか、むしろ無資格のまま入社した方がおすすめです。
有利な資格はあるが勉強してるとかなり長引く

資格を取ってから転職活動することにはあるデメリットがあります。
それは資格取得に時間がかかること。
ビルメン資格で転職に有利になる代表的な資格は「第2種電気工事士」。
この資格の合格率は45%前後です。
僕も工業高校でこの資格を取ったんですが、資格を取るのに苦労した記憶があります。
この試験は年たったの2回。
つまり、もし合格できなければ半年は転職の時期が伸びてしまうわけです。
もし長く合格できなければ一生転職活動はできないということになります・・・。
それなら転職してから働きながら資格取得を目指した方が圧倒的に効率が良いんです。
ビルメンは仕事の最中に暇な時間が多いので試験勉強できますし、作業をしていれば自然と知識も身につきます。
しかも試験のプレッシャーを感じながら転職活動をするのは精神的にきついものがありますよ。
資格を取ってから大手企業に転職する

無資格で大手企業に転職するのが難しいだけであって、資格さえ取れれば大手企業に転職するのは難しくありません。
まずは無資格・未経験でもOKの職場に就職して、第2種電気工事士を取ってからより良い職場に転職するひとも多くいます。
またビルメンの上位資格「ビル管(ビルメンテナンス管理)」を取れば転職サイトに登録すれば、年収400〜500万の企業からオファーが続々きます。
そう、働きながら第2種電気工事士やビル管を取得してから大手企業に転職すれば良いのです。
わざわざ合格するかも分からないのに資格を取得してから転職しようとするのは、かなりリスキーです。
→ビルメンに転職して働きながら資格取得を目指す
効率の良いビルメン出世ルート
大手企業に就職する効率の良いルートは次の通り。
①転職サイトを利用し、無資格・未経験でもできるだけ好条件の職場に転職する
↓
②働きながら第2種電気工事士とビル管を取得する
↓
③資格を武器に転職サイトを使って大手企業に転職する
このルートが時間がかからないもっとも効率の良い大手企業に転職する方法です。
→転職サイトを使ってビルメンに転職する
ビルメンが転職後に取っておきたい第2種電気工事士の概要

第2種電気工事士はコンセントの設置や安定器の交換、アース施工作業に必要な資格です。
(ただ他の作業員が持っていれば一緒に作業できます)
ビルメンでもっとも必要な資格なのがこの第2種電気工事士です。
ビルメンに転職後、まずは第2種電気工事士を取得しましょう。
第2種電気工事士の取り方と難易度・勉強方法
引用:https://www.xn--3kqu6wf5d.com/denkikouji/28/#a1-3
第2種電気工事士の合格率は近年の平均で45%
試験回数は年2回となります。
第2種電気工事士を取得するには筆記試験と実技試験に合格しなければいけません。
自分でテキストと工具を買い、筆記試験と実技試験の対策を行います。
筆記試験科目は全7科目。
実技試験はドライバーやニッパーなどの工具を使って配線図通りに配線を行います。
実技試験に関しては自分で工具を揃えて、配線図を正しく書け、その通りに配線できるようになることが必要です。
ちなみにうちの資格勉強好きの父親も40代の時に自分でテキストと工具を買って合格してました笑
大手に転職できるビル管(建築物環境衛生管理技術者)

建築物環境衛生管理主任技術者、通称「ビル管理士」。
ビルメン3種の神器と言われる資格がありその中の一つです。
ビルメン3種の神器の中では比較的難易度が高くない資格。
なので3種の中では一番最初に取得するひとが多いんですね。
ビル管理士を取得すれば年収500〜600万の企業に就職することも可能です。
・・・ただ、受験資格はビルメンの仕事に従事し、2年間の実務経験が必要となります。
なので最初は転職サイトを使って未経験でもOKでそこそこ給料がもらえる職場に転職し、その後この資格を取って高待遇の職場に就職するのがおすすめルートですね。
ビル菅の難易度・勉強方法
引用:http://park22.wakwak.com/~a.aban/company1.html
ビル管理士の合格率は平均で20%弱と低めです。
ちなみに試験は年1回です。
この資格さえ取り転職サイトを利用すれば大手企業から続々オファーがきます!
なのでぜひ取っておきたいところ!
その他ビルメンに必要な資格一覧と難易度

ビルメンで転職に圧倒的に有利になる資格はやはり先ほど紹介した「第2種電気工事士」と「ビル管」です。
しかし、実はそれ以外にも転職に有利になる資格はあります。
大手企業からオファーが来やすいビル管は2年間の実務経験が必要です。
なのでその間に他の資格を取っておくのも一つの手ですね。
ビルメンテナンスの資格4点セット
ビルメン資格でよく使われるワードが「ビルメン資格4点セット」。
ビルメン4点セットとは、
- 第2種電気工事士
- 危険物取扱責任者(乙4)
- ボイラー2級
- 第3種冷凍機械責任者
この4つの資格を指します。
この中でも第2種電気工事士の資格はビルメンの転職にかなり有利になる資格です。
というのも、なので4点セットで最初に資格を取るなら第2種電気工事士がおすすめです。
ビルメン4点セットを取る順番
優先度は以下の通りです。
↓
②第3種冷凍機械責任者・・・試験が一年に1度しかないため優先度高め
↓
③危険物取扱責任者(乙4)・・・難易度低め・毎月試験が行われている
↓
④ボイラー2級技士・・・難易度低め・毎月試験が行われている
転職に有利になる且つ試験が年に2回しかないのでまず最初に第2種電気工事士を。
それから年に1度の試験しかない第3種冷凍機械責任者を取得します。
残りはどちらが先でも構いません。
4点セット:第3種冷凍機械責任者
ビルメン4セットの中でもっとも難易度の高い資格と言われてるのが第3種冷凍機械責任者。
文字通り冷凍する機械を扱える資格です。
持っていると転職にはかなり有利になる資格ですが、近年は冷凍機を使う現場が少なくなっており需要が低くなっている資格です。
職場にもよりますが、第2種電気工事士を持っていれば持っていなくても普通に働ける場合が多いです。
ただ、やはり資格を持っていれば転職に有利になることはまちがいないです。
第3種冷凍機械責任者の難易度・勉強方法
引用:http://www.echoland-plus.com/goukakuritsu/zenkamoku3.html
第3種冷凍機械責任者の合格率は平均で25〜30%ほどと難易度が高い資格です。
また危険物やボイラー資格と違って年1回しか試験を行ってないので、一度落ちてしまうと1年間待たないといけません。
筆記試験のみなのでテキストを買って対策していきます。
またエコーランドと言うサイトで過去問対策することもできます。
第3種冷凍機械責任者を受験する多くの人がこのサイトを利用している人気のサイトです。
ちなみに試験を開催している高圧ガス保安協会は講習を行っており、この講習に参加して就業試験を合格すると、試験の一部が免除されます。
4点セット:危険物取扱責任者(乙4)
危険物取扱責任者乙種には1〜6類まであり、その中でもっともメジャーなのが「乙種4類」、通称「オツヨンです。
乙4はガソリンや軽油、エタノールなどの「引火性液体」を扱う際に必要な資格です。
危険物取扱責任者(乙4)の難易度・勉強方法
引用:https://manabiz.jp/kikenbutsu/about-more/difficulty.html
(2017年9〜2018年2月までの合格率)
ビルメン4点セットの中でもっとも難易度が低いのがこの資格。
試験内容は筆記試験のみ。
自分でテキストを買って勉強をします。
合格率自体は35%前後と高くないですが、これはおそらく「とりあえず受けとこう」ってひとが多くいるからです。
その証拠に僕がいた高校でもクラスの全員が取得できてました。
しかも毎月試験があるので、一度落ちても何度か挑戦してれば合格できます。
なので優先度は低くしてもOKです。
4点セット:ボイラー2級技士
ビルメン4点セットの中で優先度が一番低いのがボイラー2級技士。
というのも現在ボイラーのある施設があまり多くないんですね。
持っていると多少就職に有利になりますが、なくても問題はないです。
ボイラー2級技士の難易度・勉強方法
試験内容は筆記試験です。
なので自分でテキストを買い勉強を進めていきます。
合格率は例年50〜60%程度。
試験も危険物と同じく毎月行っています。
補足:消防設備士(ビルメン5点セット)
上記4つの資格に消防設備士を合わせて「ビルメン5セット」と呼ばれることもあります。
消防設備士にも1〜6類まで資格がありますが、その中でビルメンが取得するのは4類と6類です。
4類は自動火災報知設備の知識に関する知識、6類は消化器に関する知識の試験です。
「消防設備士は持ってないよりはあったほうがいい」という認識でOKです。
持ってなくても特に困ることはありません。
消防設備士の難易度・勉強方法
引用:https://www.shoubo-shiken.or.jp/org/result.html
合格率は4類、6類ともに40〜60%ほどとそれほど難易度は難しくありません。
ちなみに試験日は各地域によって異なりますが2〜5回ほど行っています。
(東京は倍以上)
試験は筆記なので自分でテキストを購入し対策していきます。
ビルメンの上位資格「ビルメン三種の神器」

ビルメン三種の神器はビルメンの上位資格です。
「ビルメン三種の神器」は4点セットよりも難易度が高く、これらの資格を取ることで給料が上がったり、より待遇の良い企業に勤めることができます。
・第三種電気主任技術者(電験三種)
・エネルギー管理士
この資格は難易度が高く簡単には取れないので、基本的には就職後に働きながら資格を取得していきます。
ビルメン3種の神器を取る順番
ビルメン3種の神器でも絶対に取っておきたいのはビル管(建築物環境衛生管理主任技術者)、
続いて出世コースに乗れる第三種電気主任技術者(電験三種)、最後にエネルギー管理士がおすすめです。
↓
②第三種電気主任技術者(電験三種)・・・転職に超有利。給料上がる&出世コースに乗れる
↓
③エネルギー管理士・・・電験三種と試験内容が被っているので3種の後に取るのが良い
ちなみに上記でビル管は紹介したので、残りの2つの資格について詳しく解説します。
3種の神器:第3種電気主任技術者(電験3種)
第三種電気主任技術者、通称「電験3種」。
ビルメン三種の神器の中でもっとも難易度が高い資格と言われており、合格に必要な時間は1000時間とも言われています。
そのためビルメンテナンスで働いている人の中でも、この資格を持っている人はなかなかいません。
なのでもし合格すれば出世する確率はかなり高いです。
転職サイトを利用していれば大手企業からオファーが続々来ることは間違いないです。
第3種電気主任技術者の難易度・勉強方法
http://park22.wakwak.com/~a.aban/company1.html
電験3種の合格率は10%以下とかなり難易度が高いのが分かります。
ただ電験3種には科目制度というものがあり、4科目の中で合格した科目は2年間免除になるのです。
なので1科目でも合格しておけば翌年は対策範囲が狭くなっていきます。
そのようにして少しずつ対策範囲を狭めることで合格する可能性が高くなっていきます。
ちなみに試験日は1年につき1度となっています。
3種の神器:エネルギー管理士
電験3種同様に取得が難しいと言われているのがエネルギー管理士、通称「エネ管」。
規定以上のエネルギーを使う工場などでは管理者が必要とされます。その際に必要となるのがこの資格です。
エネ管は3種と内容がかぶっていることもあり、3種取得後にエネ管に挑戦することで効率よく取得が目指せます。
エネルギー管理士の難易度・勉強方法
電験3種同様に4科目があり同様に科目制度があります。
合格率は20%以上と電験3種よりも2倍ありますが、マイナーな資格で受験者のレベルが高いと予測されるため、難易度は電験3種とそれほど大差はありません。
ただビルメンテナンス業界で評価されるのは電験3種なので、まずはそちらの資格を優先して取得しましょう。
【まとめ】ビルメンは無資格で転職するのがおすすめ

ビルメンにもっとも必要な資格は「第2種電気工事士」ですが、この資格は年に2回しか試験がなく、合格率も50%未満と簡単には合格できません。
合格するまで転職活動をしないとなると、いつまでもニート期間が続いてしまう可能性があります。
なのでまずは転職を決めて、そこから働きながら資格を取得するのがもっともおすすめです。
働きながらなら理解度も違うので合格もしやすくなります。
資格さえ取ればあとは条件の良い職場に簡単に転職ができるので、まずは無資格のままビルメン業界に転職することをおすすめします。
ちなみに転職サイトを使えば無資格のままでも条件の良い求人に出会えます。
しかも履歴書の作成や面接対策でもアドバイスをもらえるので、是非利用することをおすすめします!
→転職サイトを使ってビルメンに転職する